前世療法では、「死」を体験します。
潜在意識の中で肉体から魂が離れる体験をするのです。その時、死を恐れる方も抵抗する方もいません。肉体の制限を脱いで、魂が解放される体験は、とても心地よいのでしょう。
深い海から浮上して太陽のもとで思い切り呼吸するように、軽やかに楽になった喜びや恍惚、達成感を味わう方が多いのです。その後、魂は大いなる存在と共にあり、体験してきた人生を振り返ります。
人生を客観的に評価する時を過ごします。
どれだけ人を愛し、愛され、憎み、憎まれ、何をして何をしなかったのかを総合的に一瞬のうちに見るのです。それは「神の視点」なのです。
「神の視点」からすると善悪・正誤・優劣という二元論的評価を超えて、学んだことをうけとります。
【K・Gさんのご感想】・・
国を治める責任を果たすことなく病で亡くなった前世でした。迎えに来た天使と共に天井に昇った魂は、体験してきた人生を振り返り、未完成なものは何もないことに気づいたのです。
やり残したことはなく、すべては完成していたとのことでした。自分ができなかったことも引き継がれ、人は大きな仕事を自分だけで完了するのではないとわかったとのことです。自分の責任を果たしたいという背景には、すべてを掌握してコントロールしたいという欲があったのです。
かかわる人への感謝と、宇宙の計らいの下で何も間違ったものはないのだと確信しました。
「ありのままでいることは、とても力強いことなのですね」とK・Gさんは語ってくださいました。